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提案書。それはAFP取得において非常に重要なステップ。
提案書の作成、提出は「FP基本課程」を修了するための「実務試験」で、
百点満点中六十点未満であるとAFP講座を修了することができません。
しかし実際、採点して返却してくれることはなく、
提案書が何点だったかすら教えてくれません。
どうやら、出すことに意義があるようです。
とはいえ、講座によっては数十ページのボリュームを求められますし、
しっかりやろうとすれば、平気で丸数日かかります。
● 講座によっての相違点は、
1人で作成するのかグループで作成するか
作成するプランは、総合的なものか、それとも項目を絞ったもの
(生命保険の見直しか住宅ローンの借換か選択するものなど)か、
という違いがあります。
ほとんどの講座では1人で1つの提案書をつくりますが、
通学コースではグループで作成するところもあります。
グループで作成するのは、それぞれの得意分野を生かした
提案書を作成することができる、というメリットがありますが、
まだ勉強の段階なのですから、自分の専門外もしっかりおさえられるので、
1人で作成した方が力がつくのでよいかな、と思います。
私は何度も相続税額の計算をしたので、嫌でも計算式と控除額を覚えました。
それに保険も数社から資料を取り寄せて比較検討したり、
実務的な勉強になったので、提案書の作成もなかなか侮れません。
●どのケースでも、提案にあたっては
1.現状分析
↓
2.将来のシミュレーション(改善前)
↓
3.問題点の洗い出し
↓
4.改善策の提示
↓
5.改善後のシミュレーション
↓
6.プラン実行にあたっての注意点
といった流れでしょう。
1.現状分析
・ライフイベント表の作成
家族構成員全員の将来の予定を時系列の表にします。
子供の進学やご主人の定年、家のリフォームなどなど。
先のことなんてわかんないよなあ、などと考えず、定年後は毎年旅行をなんて夢のある
ライフイベント表を、顧客の希望どおりに作成しましょう。
・資産一覧表の作成
資産には住宅ローンなどの負債も含めて、
資産、負債と項目を分けて一覧を作成しましょう。
資産は金融資産ならば、どんな商品でどれだけの額か、名義まで整理しましょう。
・保険の確認
各種保険の一覧表も作成しましょう。
分かりにくい保険証書に、顧客は???です。
もしもの時の保険金額や満期金だけでなく、
契約者と受取人、更新型の保険なら更新後の払込保険料まで
整理して一覧を作成しましょう。
・収入と支出(現在から将来まで)
支出は、基本生活費、住居費、保険料などの定常的な項目と
一時的な支出(将来の子供への結婚資金援助など)の項目に分けて、
現在どの項目が支出のなかで多くの割合を占めているか、
将来どれだけの資金が必要になるかを確認しましょう。
将来の収入では、満期保険金などのほかに、
標準報酬月額と加入月数が分かれば、公的年金の受取額も
計算して提示してあげましょう。(現行の制度が将来も変わらないとして
計算するしかないですが、まあ目安にはなるので。)
2.将来のシミュレーション
これまでに整理した情報をもとに、
顧客の希望やライフイベントに沿ってキャッシュフロー表を作成、分析します。
たいがいの課題では、将来大幅な赤字になって、
定年後お先真っ暗になるのではないでしょうか。
さらにキャッシュフロー表をもとに収支のグラフをつくると分かりやすいですね。
キャッシュフロー表は提案書には欠かせないものですが、
自分でつくるとかなり骨が折れます。
そこで!
キャッシュフロー表のダウンロード
*あくまで一例です。とくに各種係数は講座の課題で指定がなければ、FPとして自身で判断した
数値を使用しましょう。
**講座によってはキャッシュフロー表について規定がある場合もあります。よく確認してください。
3.問題点の洗い出し
赤字になってしまったならばその原因、
顧客のライフプラン上の目標達成を阻害するものは何かを探しましょう。
過剰な保障はないか、逆に足りない保障はないか?
資産は有効に活用されているか、などなど。
4.改善策の提示
問題点に対して、改善策を提示します。
改善策として金融商品を勧める際に、具体的な商品名をあげても良いでしょう。
(参考資料としてパンフレットを添付しても)
また、相続が発生した場合を想定したり、
将来への経済的見通しや、どういう条件下で
その改善策を提示したのかを分かり易く顧客に解説することも重要です。
改善策は、往々にしてどこから手をつければいいか迷います。
住宅ローンの返済方法をどう変更するかによって必要保障額も増減するし、
収入を増やすために土地活用なんて考え出すと、もう止まりません。
しかし、ここがFPとして腕の見せ所で、
提案書作成において一番楽しいところですね♪
5.改善後のシミュレーション
改善策に沿ってキャッシュフロー表を作成し直し、再分析。
ここで結構収支がきつきつだと、
お子さんに「お父さんのためにも、浪人するなよ」などど声をかけたくなる。
でもこれからは、子供の数が激減するから、そんな心配はしなくていいか。
相続について心配事のある顧客ならば、相続が発生した場合の
シミュレーションや、遺言についてのアドバイスも。
6.プラン実行にあたっての注意点
どんなすばらしい提案でも、実行されなければ意味がありません。
顧客がプランを実行しやすいよう、アドバイスなどを記載。
最後に、プランは経済や顧客のご家族の状況の変化に応じて
見直しが必要であることを伝え、末永いお付き合いもお願いしておきましょう♪
●顧客に渡すものですから、体裁もできれば整えましょう。
ここまでやれば、ばっちりですね。
●課題によって各手順の内容は異なるかと思います。
提案書を読むと、作成者のFPとしての個性(得意分野)が垣間見えて、非常に面白いです。
あなたは、どんな提案書を作りますか?
NEW!
★提案書はこのポイントをおさえれば大丈夫★
せっかく苦労してつくった提案書、確実に合格点をとりたいものですよね。
提案書作成にあたって、おさえておきたいポイントを以下にまとめました。
提案書作成中の方は、ご自分の提案書と照らし合わせてチェックしてみましょう。
●チェックポイントT
@ 表紙のタイトル・顧客名・プランナー名の記載漏れはないですか?
A 目次には、わかりやすいようにページが入っていますか?
B 前書きには、プランニングの目的・作成日・プランナー名が明記されていますか?
●チェックポイントU
C 顧客の現状分析では、家族構成・年齢・生年月日・性別が記入されていますか?
D 顧客の資産状況・収支状況が確認できていますか?
E 顧客の希望を、きちんと確認していますか?
F ライフイベント表を作成しましたか?
G 顧客の現状を、キャッシュフロー表で示していますか?
H 現状の資産分析・収支分析(税額含め)を的確にしていますか?
I 現状の問題点を、指摘していますか?
●チェックポイントV
J 問題解決のための対策を提示していますか?
K 対策の根拠を、具体的に数値などで示していますか?
L 対策後の状況を、キャッシュフロー表で示していますか?
M プランニングの効果を、数値を含めて的確に示していますか?
●チェックポイントW
N プランナーの意見は、まとめてありますか?
O プランの実行に対しての注意事項は、明記されていますか?
P プランの数値の根拠、アフターフォローに関しての記載はありますか?
Q 添付資料は、不足していませんか?
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